京都でかぶら蒸しがおすすめなお店
ライター✒グルメ通(とおる)
京都のかぶら蒸しご存知でしょうか?
案外全国的にはマイナーな知名度の「かぶら」。しかし京都においてかぶらといえば海老芋と双璧をなす冬の味覚の代表素材です。かぶら蒸しなくして京の冬の味覚は語れません。
京都で冬はかぶら蒸しでしょ!というと一気に食通感が出るのも事実ですね(笑)一度も食べたことが無い方はぜひ、一度食べてみて下さい
かぶら蒸しってどんな食べ物?
引用 http://yukko-pika.jugem.jp/?eid=269
すりおろしたかぶをタイなどの白身魚の上にのせて蒸した料理がかぶら蒸しです蒸した後に上からあんをかけ一緒に食べる感じですね。
あんが好きな私にはたまらない料理なのですが凄く体が温まる料理でもありますので冬にはもってこいの料理です!また、かぶら蒸しは冬にまつわるだけあって見た目にこだわるお店さんが多いですね。
実はあんの中のかぶと魚は雪に見立てられ淡雪を食べるようなイメージの料理だそうです和食の中ではかなりインスタ映えもしちゃう美味しそうな料理ですね!
割烹料理を扱うお店さんでもすべてがかぶら蒸しを用意しているわけではありません。その中でも伝統的な味として今も残るかぶら蒸しはお店の色がとても出る料理の一つですね。
創業昭和9年老舗の『かぶら蒸し』が凄い
今回京都言うことでかぶら蒸しを食べさせて頂いたのが、河原町からすぐの割烹料理の三栄さん。ここでは他とは違うかぶら蒸しが食べれるとかという噂を聞いたのでひとっとび!
本来、雪をイメージしたかぶら蒸しでは料理の色として白というものが追及されます。なのでかぶら蒸しでは卵白を繋ぎ合わせて作るらしい。ただ、こちらのお店ではなんとそこに黄身も投入!
もちろん、黄身の黄色の色がつき他店よりも白さが無くなってしまいます!しかし、そちらの方がおいしいとか三栄さんは昭和9年創業ということでお堅いイメージがあるのかと思えばそうではなくかなり異端な店主です(笑)
京都という上品な料理ではなく、追及するのは誰もがおいしいと感じる京都料理。そのためには異端な手法も味付けも変えるそうでこのかぶら蒸しも食べたことがない味がしました関東のお店で数回食べたことがあるのですが深みというか味わいが違います!
この後他店のを食べると味気ないと思ってしまうかもしれないほどのインパクトでした!冬に一度、必ずこちらでかぶら蒸しを食べています
さらなる、かぶら蒸しへのこだわり
さらにまだこだわりがあるそうで、(カウンターでふつうに質問すると聞けますよ!)かぶら蒸しに使うかぶらのすりおろした汁から余分な分を捨ててしまうそうです・・・
ふつうはこの汁をもちろん、
蒸す前にぶっかけてかぶらの風味を最大限
引き立てるのに使うのですが、これを捨てるとは!
詳しく聞こうとしましたがそこは次回ということでした(笑)店主さんも商売がうまいですね!w
何かと気になる製法で作られるかぶら蒸しですが店主さんも胸を張って全国でもここでしかこの味は食べれないと豪語されているようで私も食べてみましたがまさにその通り!興味がある方、京都に行く機会がある方は一度行ってみてはどうでしょうか!
他にも美味しい料理がたくさんありますよ。電話で予約した方がいいかもですね!
三栄さんでしか食べれない味
京都でかれこれ80年以上の時間お店を構えておられる三栄さんですが、伝統的に引き継ぐ料理の味付けは少ないとか。先代より受け継いだ味付け方法へ常に挑戦を続け今の味があるとおしゃっており、常に味の進化を続けるお店さんとも言えます。
なぜ、味を変えるのですか?という質問に対して
『私の先代の頃にはマクドナルドはありませんでした。今では誰しもが食べたことがあります。日々、人の舌は時代と共に変化します。今までの味付けに少し変化を加えることで美味しく感じる味にしています。』と回答
この三栄さんは京都の味を皆さんに提供するというわけではなく、お客さんが『美味しい』と感じることに重きを置くとおしゃっていました。
美味しいと感じる料理への情熱が食べる人に伝わる料理なのかもしれませんね。
少し前までは一見さんお断りのがちがちの堅いお店だったらしいですが今ではふらっと入っても席が空いていたら入れてくれはります。
もともとは寿司割烹という形で始めたお店さんです。今でも予約があればお寿司も握ってくれるそうです。ぜひお寿司も食べてみたいものです。
お店さんの情報
店名:割烹寿司「三栄」
所在地:京都府京都市下京区河原町通四条下ル稲荷町319
電話番号:075-351-6922
営業時間:11:30~14:30/16:30~21:00
定休日:月曜日
他にも冬はすっぽん鍋が有名ですよ