明治35年創業
五辻(いつつじ)の昆布
京都・西陣に「五辻のこんぶやさん」の愛称で親しまれているお店があります。お店の暖簾をくぐると、様々な種類の昆布がズラリと並べられ、ここの昆布を求めて地元の方をはじめ、遠方からもたくさんの人がやって来ます。 今回は、「五辻の昆布」についてご紹介します。
★お店について
うちは明治35(1902)年の創業です。もともと別の場所に店を構えていたのですが、平成7(1995)年にここに越してきました。それまでは個人名を店名としていましたが、京都の人は町名や番地ではなく通り名で住所を覚える習慣があるので、店の場所を覚えてもらえるようにと東西の通り名をとって「五辻の昆布」としました。 本来は昆布そのもののみを販売していました。しかし、近年、加工された昆布だしがスーパーなどで売られ、核家族化などで昆布を使って料理する家庭が少なくなったこともあり、おかず(惣菜)として佃煮昆布・汐吹昆布・とろろ昆布、そしておやつとしても食べていただけるおやつ昆布などさまざまな商品を揃えるようになりました。 とろろ昆布や一部の昆布は、今でも手削りや手作業のものを販売しています。昔は店先で職人さんが昆布を削っていましたが、今は衛生上の問題で別の場所で削っています。
★昆布にはどんな種類が
北海道が昆布の名産地で、日高・利尻・ラウス・茅部(かやべ)と地域によって採れる種類が異なります。また、採れる地域によっても味と特徴が異なります。京料理には道北で採れる利尻昆布がよく使われますが、うちでは道南の茅部で採れる最高級の真昆布(まこんぶ)を使用しています。真昆布は天皇家にも献上されていたことから「献上昆布」ともいわれており、この昆布だしは、上品な甘みと清澄さが特徴です。また肉厚なこともあり、煮炊き昆布や塩昆布にも最適なんです。
★昆布の魅力
食材を選ぶときは、見た目や新鮮さを基準に選ぶかと思いますが、昆布はその逆です。月日が経っている方が熟成しているので味に深みがあるんです。若い昆布を購入された場合は、3年程寝かせるとおいしい昆布になります。しかも調理をしていない昆布には賞味期限がありませんし、常温で保存していただけますので、寝かせれば寝かせるほどおいしくなります。カロリーもゼロに等しいため、最近ではダイエットに昆布を食べる方も増えてきましたね。血液の循環を良くしてくれるといわれていますから、高血圧の方や便秘の方、肩こりでお悩みの方にもおすすめです。昔は、傷口に昆布の削ったものを塗っていたんですよ。昆布は本当に魅力がたっぷり詰まった食材なんです。
★ハートやうさぎの形をしたかわいらしい昆布
はい、10年ほど前に現社長が孫の受験合格祈願に、何かできることはないかと考えて、絵馬の形に抜いた『合格昆布』をつくったんです。これをきっかけに、遊び心を交えたかわいらしい昆布をつくるようになったんです。 もともと販売することは考えておりませんでしたが、ご近所の方から『合格昆布』を販売して欲しいという要望から商品にしました。今は定番商品としての、『合格昆布』『ほしうさぎ』『ハート昆布』の他、季節商品に『もみじ』や『羽子板』などがあります。数年前にある女性誌にこのおやつ昆布が紹介されたことから、若い女性もお店に来てくださるようにもなりました。また『ハート昆布』は、結婚式の引出物として購入してくださる方もいらっしゃるんです。
★新しい店舗もオープン
2009年の5月に金閣寺店がオープンしました。バス停前にお店があるので、観光客の方が立ち寄ってくださいます。金閣寺店でしか購入できないものも置いていますので、ぜひ多くの方に訪れていただきたいです。
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アクセス:京都市バス「千本今出川」下車 徒歩5分
住所:京都市上京区五辻通千本東北角
営業時間 9:00〜18:00(平日)
9:00〜17:00(祝日)
お問い合せ 075-431-0719
【金閣寺店】
アクセス:京都市バス「金閣寺前道」下車すぐ
住所:京都市北区衣笠街道町11-3
営業時間 9:30〜17:00
お問い合せ 075-461-5858
【金閣寺店】
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